禁煙のススメ
僕は6年前まで喫煙者だった。
一日1箱、飲み会の時は増長して2箱。なかなかのヘビースモーカーだと思う。2010年に、タバコ税の増税に伴い金額が上がったが、その時に一大決心してやめた。そこから復活せずに今までやってこれている。
「禁煙する意味あんの?」と吸ってる人は言う。いや、吸ってる時はマジでそう思う。脳みそが洗脳されているから。禁煙を完遂するためには、
「禁煙するメリット > 喫煙による依存状態」
の状態にならなければいけないと思うけど、禁煙するメリットってどれも喫煙時には認識が難しい。だから、僕自身は別に吸いたい人は吸っていい派です。禁煙の動機そのものは、その人自身が発見するしかないと思う。正直なところ。
ただ、2017年の今から振り返ると、やっぱ禁煙して良かったなぁと思うし、今後もタバコのメリットを示す強力なエビデンスでも出てこない限り、喫煙者をどんどん端に追いやっていく社会になると思うので、「禁煙するメリット」の価値が、あなたの人生で少しでもキラっと輝いた瞬間があれば、もうそこが俄然辞め時。ここに僕の体験談を示します。
僕がやめた理由
僕自身がやめた個人的な理由。
を言うと、以下のような理由になる。
・痩せすぎる
・顔色が悪くなる
当時はデザイン系の建築設計の仕事をしていたのもあり、薄給激務で、身体・精神共に消耗。その過酷な状況下において、確実に自分を蝕む要素の一つがタバコだったのである。食欲もほとんどなく、どんどん痩せていく。デスクワークなのでガリヒョロ化。
特に顔色がやばかった。当時の写真が残っているが、死にそうな犯罪者の顔である。窮地に追い詰められて、何しでかすかわからん顔してる。普通に怖い。改善しないと本当にやばい、ってところまで追い詰められて、ようやくタバコをやめる決意をした。
禁煙した結果、そのメリット
・集中力が上がる
・メシが旨くなる
・健康的に体重が増える
・顔色が良くなる
・金を少し有効に消費できる
やめた結果、上記の恩恵が得られた。
全部1-2週間程で劇的に体感できるはず。
・集中力が上がる
ニコチン切れの禁断症状に苦しんでるときは想像もつかないけど、集中力が上がる。午前中なんかキレッキレ。
ニコチン充填→ニコチン切れ→ニコチン充填の波に影響されずに済むようになるので、タバコに自分の頭のメモリを割かずにすむようになる。タバコを吸う事で、イライラが安らぐ体感があるが、結局はニコチン自体がイライラを作り出しているので、その安らぎに本当は意味がない。イライラからの真の開放と、真の集中力の開放は、禁煙でしかなし得ない。
・メシが旨くなる
個人的に一番良かったのはコレ。メシが劇的に旨くなります。タールやニコチン等の刺激物によって麻痺していた、嗅覚と味覚がある程度回復してくるため、食べ物本来の味を楽しめるようになる。
今これを失うのはもう耐えられないし、考えられないレベル。タバコを苦労して辞めて、一週間後に自分の家で炊いた白米を何気なくただそのまま食べた瞬間。「うわ、白米ってうめェ!」となったあの感動を僕は覚えている。
タバコ吸ってる時はメシは「なんとなく食う物」ぐらいの認識にまで落ちていたなぁという感覚。メシ食ってる最中からもう食後のタバコの事考えてて、メシをほとんど意識してなかった。今なら思う。メシの味が楽しめるって、最高の快楽だと。
・健康的に体重が増える
タバコ吸ってる時は食欲がなくて、少食・偏食の不健康まっしぐらコースだったのが、禁煙後は食欲が出てメシも旨くなるので、食う量は増えた。禁煙初期は禁断症状が出るので、メシを食ってイライラを紛らわすことになるのも事実である。しかしお陰で平均体重まで体重が回復した。
・顔色がよくなる
ニコチンの作用で血流が悪化していたのがなくなり、顔色が改善した。睡眠不足だとすぐ濃いクマができたり、すぐ健康状態が顔に出るタイプなので、変化がすぐに出て嬉しかった。
・金を有効に消費できる
一日一箱吸っていた身としては一月で12000円程支出が抑えられた。しかし、そのお金はしばらくは別なストレス解消に消費されるだろう。禁断症状とはかくもやっかいなものである。いきなり全て超建設的な用途に使えたらそもそもタバコなど吸っていない。僕の場合は食事と酒に消えた。
でもその意味を考えてみよう。少なくとも自分の健康改善だったり、人付き合いにお金が消費された。それは、タバコにお金を消費することよりも「有効」な消費だと思う。
「禁煙するメリット」を認識することが重要
禁煙によって僕はQOLが確実に上がった。
タバコをいざ禁煙しようと思い、数日間は禁断症状で辛い状態になるが、「禁煙するメリット」が明確であれば乗り切ることができる。「禁煙するメリット」は人それぞれだと思うけど、自分なりの「禁煙するメリット」を強く認識できるまで考えて、まとめることができれば、禁煙の80%ぐらいは解決してると思う。
「禁煙するメリット > 喫煙による依存状態」
の式通り、「禁煙するメリット」を武装することで、「喫煙による依存状態」という敵に対抗できるようになるからだ。
とはいっても、「依存」という敵はそれでも強大だ。手強い。
「依存」とどう向き合えばいいかは、また次回。